海外での経験 ~スペイン~

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スペインでの経験

スペインビルバオへ。

スペイン北部、フランスとの国境にある街「ビルバオ」は世界各国から観光客が訪れます。

人口わずか35万人。これでもスペイン10番目の人口規模であり、港湾都市として栄えてます。日本の都市と比べるとずいぶん小さいように思うのですが、非常に成熟した文化を持っています。

サッカーの強豪クラブチーム「アスレティックビルバオ」の本拠地であり、近年アートで街の復興をはたしました。

誰がどう仕掛けたのかすごく気になります。

滞在期間中、バルを渡り歩きました。
バルとは日本でいうところの大衆居酒屋です。
しかし居酒屋と侮るなかれ、上質のワインと新鮮な食材を使ったピンチョスにありつける。

バスク発祥のフィンガーフード「ピンチョス」
世界遺産に登録されているビスカヤ橋、美しい街並みなど景観最高でした。

バルのようなお店を加賀でやりたいと強く思いました。

今回W杯でも大活躍した乾選手にも会うことができました。
所属しているエイバルは、3万弱の人口。

そんな小さな街に、リーグ1部のチームがある。
SDエイバルのホームスタジアムは、1947年に建設され、7,083人(全数が固定座席)を収容する。

「エイバル・ドリーム」
人口3万弱の街に拠点を置くスモールクラブとしては、まさに奇跡と言える昇格劇をこう呼んでいます。

エイバルの責任者はこう言っています。
「選手獲得の際には、人間性を重視しなければいけない」
エイバルに必要なのはスター選手ではなく、チームのために労を厭わず身を粉にできる選手だと。なおかつ、クラブの輪を乱すことのない人間だと。

素晴らしい方針。共感しました。

ビルバオや、エイバルのサッカーの文化に触れたのは大きな収穫、
それ以外にも、食文化、バルの文化に触れれたこともそうだし、ビルバオがアートで再興した経緯も知ることができたのも大々収穫。
加賀市を再興したいと考えているので、すごく参考になりました。

選手ももちろん多くの刺激を受けたと思うけど、自分自身も想像以上に刺激を受けることが出来ました。

エイバルのような人口が少ない街でもリーガエスパニョーラ1部で戦っている。
加賀でもできるなと、やれるなと。具体的にイメージを掴むことができたのは大きな収穫。
スタジアムだけでなく、バルもやりたいしビールやワインもやりたい。ピンチョスも大きなヒントとなりました。

今回、乾選手や、スペインの超有名レストランで働いている石川県金沢市出身のシェフてっちゃん(乾選手の専属料理人)に会えたのも嬉しかったこと。
一緒に食事をし、W杯のことや日本代表について多くのことを聞くことが出来ました。

スペインではサッカーそのものが生活していく上で常に共にあります。
スペインではサッカーが日常の一部。

試合や練習には近所の住人が散歩の足を止めてサッカーを見に立ち寄る。
サッカー文化が根づいている。例えば、スタジアムにも練習場にも必ずバル(カフェ) や小さいレストランがある。
バルには保護者がいたり、コーチがいたりして、コーヒー片手に話ができる。
加賀でもこう言う文化を必ず作る。
サッカースタジアムは、決してサッカー選手がプレーし、勝敗を争いにだけ訪れるもので はなく、地域住人の生活の一部としても成り立っているんです。

たとえ試合のない日でも、たくさんの人々がスタジアムのバルやカフェに訪れ、グランドでは子供たちが遊ぶ。
このように、スペインではサッカーが日常の一部であり、サッカーと隣合わせの生活が文化のようになっています。

まさに、サッカーは文化。
毎日プロのサッカーの試合をやっていて、近所のバルにふらっと行って食事をしながらでもサッカーを見る事ができ、子供や幼い時から充実した環境でサッカーが出来るので、スペインでは毎日サッカーに触れる事ができる。

大人がサッカーで盛り上がっているから、その周りの子どもももちろんサッカーで盛り上がります。

お爺ちゃんがサッカーを見ているならお父さんもサッカーを見ますし、お父さんがサッカーを見るのであればその子どももサッカーを見ながら育ちます。
そして、家族みんなで同じチームを応援します。

リオペードラ加賀がこうなることをイメージしながらやっていきたいし、ビルバオやエイバルのように、リオペードラ加賀が文化となるように今後取り組んでいきたい。

八嶋 昴旺輝オフィシャルサイト